この記事の要点
- カルーセル広告とは、Instagramで最大10枚の画像や動画をスワイプ形式で見せられる広告フォーマットです
- 2025年に「通常の投稿」は20枚まで拡大されましたが、広告としてのカルーセルは今も最大10枚のままです。ここを混同しないよう注意してください
- 複数商品の紹介・ストーリー訴求・使い方解説に強く、単一メッセージの認知施策には不向きです
- 成果を左右するのは1枚目のフックとカードの並び順です
「Instagramのカルーセル投稿は20枚まで使えるようになったらしいけど、広告も同じ?」「カルーセル広告を作ったけれど成果が出ない」。そんな疑問や悩みを抱える方は少なくありません。この記事では、まず枚数に関する混同を解消したうえで、仕様・使いどころ・作り方・運用改善までを一気通貫で解説します。
麻生 諒也株式会社ウォーカンド 代表取締役
学生時代よりSEO・SNS事業を立ち上げ、個人事業主としてマーケティング領域に従事。個人と並行し、新卒でWEB広告代理店に入社。ブランド領域の広告プランナーとして、提案から運用まで一気通貫で担当する。同領域にて準MVP、MVPを受賞し、独立。2025年、株式会社ウォーカンドを設立。
1. Instagramのカルーセル広告とは?何枚まで使える?
カルーセル広告とは、1つの広告枠に画像や動画をスワイプ形式で表示できるInstagram広告フォーマットです。単一画像広告より情報量が多く、複数の訴求を1広告で伝えられる点が最大の違いです。各カードに個別のリンクや見出しを設定できるため、商品比較やストーリー訴求に向いています。
Instagramのカルーセル広告以外の種類について知りたい方は、下記の記事で解説しているのでご参照ください。
【重要】広告の枚数は最大10枚。投稿の20枚と混同しないこと
ここで多くの方が混乱するポイントを整理しておきます。
2025年1月以降、Instagramの通常の投稿(オーガニック投稿)のカルーセルは、従来の10枚から20枚まで拡大されました。これは投稿機能のアップデートであり、大きな話題になりました。
しかし、広告として配信するカルーセルの枚数上限は、この記事の執筆時点でも変わらず最大10枚(最低2枚)です。 「投稿は20枚になったのだから広告も」と思い込んで設定しようとすると、上限に引っかかって戸惑うことになります。投稿機能と広告機能は別物として管理されているため、片方のアップデートがもう片方に自動的に反映されるわけではない、という点を覚えておいてください。
通常の投稿(オーガニック)
最大20枚
2025年1月〜拡大
広告としてのカルーセル
最大10枚
変更なし・今も10枚が上限
カルーセル広告の仕組みと表示イメージ
カルーセル広告は、2〜10枚のカード(画像・動画)を横スワイプで閲覧でき、各カードに個別のリンクと見出しを設定できる仕組みです。ユーザーはカードを指でスワイプしながら情報を追っていきます。
掲載面によって見え方は変わります。フィードでは正方形または縦長のカードが1枚ずつ大きく表示され、右にスワイプで次のカードへ。発見タブではフィードと近い形式で配信されます。ストーリーズやリールに配信する場合は縦型フルスクリーンでの表示になるため、クリエイティブの見え方が変わる点に注意が必要です(詳しくは3章で解説します)。
なお、Instagramのカルーセル広告には、カードの並び順を自動で最適化する機能があります。各カードの実績データをもとに、AIがユーザーごとに最も効果的な順番で表示してくれる仕組みです。ストーリー性のある構成で順番を崩したくない場合は、手動で順序を固定することも可能です。目的に応じて使い分けてください。
図|カルーセル広告の構造
← スワイプで次のカードへ(最大10枚)
💡 AIがカードの並び順を自動最適化。手動で固定も可能
単一画像・動画・ストーリーズ広告との比較
1つのメッセージを刺すなら単一画像。複数の商品や手順を見せたいならカルーセル。この基準を持っておくと、フォーマット選びで迷いません。
カルーセル広告のメリット・デメリット
メリットは、情報量が多いこと、CTR向上事例が多いこと、1広告で複数商品を訴求できること。デメリットは、制作工数が増えることと、1枚目で離脱すると効果が薄いことです。
ユーザーが1枚目でスワイプしなければ2枚目以降は見られません。つまりカルーセルの成否は最初の1枚に集約されます。
2. カルーセル広告が向いているケース・向かないケース
カルーセル広告は、複数商品の紹介、商品の使い方・ビフォーアフター、ストーリー展開型の訴求に向いています。逆に、単一メッセージを瞬時に伝えたい認知施策には不向きです。
カルーセルが効果的な商材・目的の例
業種別に見ると、アパレルはコーディネート違いや新作ラインナップを並べて比較検討を促せます。美容はビフォーアフターや使い方のステップ訴求が定番。不動産は間取りや外観・内装を1広告で見せられます。BtoBサービスなら、課題提起から解決策、導入事例へと論理展開が可能です。
カルーセルを避けたほうがよいケース
1枚で完結する強い訴求、瞬間的な認知拡大狙い、制作リソースが乏しい場合は、単一画像や動画のほうが有利です。
とくに注意したいのが「枚数を埋めるための水増し」です。中身の薄いカードを足すと、離脱率が上がり全体のCTRを押し下げます。3枚しか意味のあるカードがないなら、無理に10枚にする必要はありません。
「自社の商材がカルーセルに向いているか判断がつかない」という段階でも、Walkandではご相談いただけます。フォーマット選定からクリエイティブ設計までサポートします。
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ウォーカンドでは戦略設計から運用・改善まで一気通貫で支援しています。
3. カルーセル広告の入稿規定(サイズ・枚数・文字数)
カルーセル広告の画像枚数は2〜10枚、推奨サイズは1080×1080pxの正方形です。メインテキストは125文字が推奨表示、各カードには40文字程度の見出しとリンクを設定できます。
画像・動画のサイズと推奨仕様
図|カルーセル広告の入稿規定
アスペクト比
1:1 または 4:5
2025年以降は4:5が主流
解像度
1080×1080px以上
画像
JPG/PNG・最大30MB
動画
1秒〜2分・最大4GB
全カードでアスペクト比を統一することが推奨されています。バラバラだと表示が不揃いになり、統一感が損なわれます。
ストーリーズ・リールに配信する場合の注意点
ストーリーズやリールは、フィードとは異なりフルスクリーンの縦型(9:16)が前提の配信面です。フィード用に作った1:1(正方形)の素材をそのままストーリーズに配信すると、画面の上下に黒帯が入ってしまい、見た目が不自然になりやすくなります。
ストーリーズやリールへの配信も見込む場合は、あらかじめ9:16の縦型素材を別途用意しておくことをおすすめします。全ての配信面で同じ素材を使い回すより、面ごとに最適化した方が、見た目の完成度も成果も安定します。
フィード用素材(1:1)
正方形のまま使える
ストーリーズに正方形を配信
⚠ 上下に黒帯が入る
枚数・テキスト・見出しの文字数制限
カードの見出しは40文字程度、説明文にも制限があります。文字数を超えると「…続きを読む」で省略され、伝えたい情報が切れるリスクがあります。
実務では、メインテキストの冒頭に結論やフックを置くのが鉄則です。省略される前提で、最初の1〜2行で興味を引きましょう。
4. 効果を出すカルーセル広告の作り方とクリエイティブのコツ
成果を出す基本構成は、1枚目でスワイプさせるフックを作り、カードを論理的な順序で並べ、統一感のあるデザインで最後にCTAを配置することです。
スワイプ率を上げる1枚目の作り方
1枚目は、続きが気になるコピー・あえて切れた画像・疑問提起でスワイプを誘導するのが鉄則です。「次のカードに答えがある」構成が効果的で、価格や結論をあえて1枚目で隠し、続きへ誘導する手法も有効です。
成果が出るカード構成の3パターン
定番はストーリー展開型・商品カタログ型・ハウツー手順型の3構成です。
- ストーリー展開型:課題提起→共感→解決策→事例→CTAの流れ。BtoBサービスや検討期間の長い商材に向く
- 商品カタログ型:人気商品やバリエーションを並べて比較検討を促す。ECやアパレルと好相性
- ハウツー手順型:ステップ1・2・3と順を追って使い方を見せる。美容やアプリ、DIY系商材に効く
デザインとCTAで押さえるべきポイント
- フォント・カラー・余白を全カードで統一する
- 各カードの視線誘導を左から右へ意識する
- 情報を詰め込みすぎず、1カード1メッセージに絞る
- 最終カードに「今すぐ購入」「詳しく見る」など明確なCTAを配置する
1枚目のフック設計やカード構成の型は分かっても、実際に自社の商材でどう当てはめるかは経験がものを言う部分です。Walkandではクリエイティブ制作の伴走支援も承っています。
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5. カルーセル広告の作成・出稿手順
カルーセル広告は、Meta広告マネージャでキャンペーンを作成し、フォーマットで「カルーセル」を選択、各カードに画像・見出し・リンクを設定して、ターゲティングと予算を決めて公開する流れで出稿できます。
設定ステップ
配信面の詳しい特徴は「Meta広告の配信面とは?」でも解説しています。
配信前に確認すべきチェックリスト
- 各カードのリンク先が正しい商品・LPに向いているか
- カードの並び順がストーリーとして成立しているか
- メインテキスト・見出しが省略されて切れていないか
- ストーリーズ・リールに配信する場合、縦型素材を用意したか
- 画像のアスペクト比が配信面ごとに適切か
- CTAボタンの文言が目的と合っているか
6. カルーセル広告の成果を伸ばす運用・分析のコツ
成果改善の鍵は、カードごとのクリック数やスワイプ率を分析し、成果の低いカードを差し替え・並び替えするPDCAです。
見るべき指標とカード単位の分析方法
Meta広告マネージャでは、カルーセル広告のカード別パフォーマンスを確認できます。1枚目にクリックが集中して2枚目以降が伸びていないなら、スワイプ設計に課題があるサイン。逆に後半カードのCVRが高いなら、その訴求を前に持ってくる改善が考えられます。
A/Bテストと改善サイクルの回し方
改善は、1枚目のコピー・カード順・CTAを1要素ずつ変えてテストし、勝ちパターンを横展開するのが基本です。検証期間の目安は1〜2週間、十分な配信量を確保してから判断してください。
まとめ:カルーセル広告で成果を出すための次の一歩
- カルーセル広告は最大10枚をスワイプで見せる複数訴求向きのフォーマットです(通常投稿の20枚とは別の上限)
- 複数商品・手順説明・ストーリー訴求に強く、単一メッセージの認知には不向きです
- ストーリーズ・リールへの配信では、縦型(9:16)素材の準備が成果を左右します
- 成否を分けるのは1枚目のフックとカードの並び順です
まず自社の商材がカルーセルに向いているかを判断し、ストーリー展開型・カタログ型・手順型の3構成から設計してみてください。出稿後はA/Bテストで1要素ずつ改善していきましょう。
社内リソースやノウハウが不足していると感じたら、運用に慣れた外部パートナーの活用も選択肢です。Walkandは、クリエイティブの設計から配信後の改善まで、貴社の一員として実行を支援します。
広告運用の成果にお悩みですか?
ウォーカンドでは戦略設計から運用・改善まで一気通貫で支援しています。
よくある質問
カルーセル広告は何枚まで使えますか?
最大10枚、最低2枚です。2025年に通常投稿は20枚まで拡大されましたが、これは投稿機能のアップデートであり、広告の枚数上限には影響していません。広告は引き続き10枚が上限です。
カルーセル広告の最低出稿予算はいくらですか?
少額から出稿でき、1日数百円程度でも配信可能です。ただし十分なデータを集めて改善するには、1日1,000〜3,000円程度を目安に配信量を確保することをおすすめします。
ストーリーズでカルーセル広告を使うとどうなりますか?
フルスクリーンの縦型(9:16)で表示され、没入感の高い広告体験になります。フィード用の正方形素材をそのまま使うと上下に黒帯が入るため、ストーリーズ用に縦型素材を別途用意するのがおすすめです。
カード枚数は多いほど良いですか?
多ければ良いわけではありません。実用的には3〜5枚が扱いやすく、目的次第です。意味のあるカードだけで構成し、水増しは避けてください。
カルーセルとコレクション広告の違いは何ですか?
コレクション広告はカタログと連動し、メインビジュアルの下に商品を一覧表示する形式です。カルーセルは横スワイプで複数カードを見せる形式。詳しくは「Metaコレクション広告とは?」で解説しています。
うまくいかない場合の主な原因は何ですか?
多くは1枚目の弱さ、ターゲット不一致、カードの並び順に原因があります。まずスワイプ率が低いなら1枚目のフックを見直し、次にターゲティングと構成順を検証すると改善の糸口が見つかります。













