この記事の要点
- Instagram広告の種類は「配置面(表示場所)」と「フォーマット(表現形式)」の2軸で理解すると全体像がすっきり整理できます。
- 主なフォーマットは写真・動画・カルーセル・ストーリーズ・リール・コレクション/ショッピングの6種類です。
- 種類選びは「目的(認知・検討・コンバージョン)×ターゲット」で決めるのが鉄則です。
- 初めての出稿は、反応が読みやすいフィード写真広告か少額テストしやすいストーリーズ広告が無難です。
「Instagram広告 種類」で調べてみたものの、サイトによって「5種類」「6種類」「12種類」と数がバラバラで、結局何が正しいのか分からなくなっていませんか。この記事では、Meta社の公式情報をもとに、Instagram広告の全体像を整理します。読み終える頃には、「配信面」「フォーマット」「目的」という3つの軸の違いが理解でき、自社の目的に合った広告の組み合わせを自分で選べる状態を目指します。
麻生 諒也株式会社ウォーカンド 代表取締役
学生時代よりSEO・SNS事業を立ち上げ、個人事業主としてマーケティング領域に従事。個人と並行し、新卒でWEB広告代理店に入社。ブランド領域の広告プランナーとして、提案から運用まで一気通貫で担当する。同領域にて準MVP、MVPを受賞し、独立。2025年、株式会社ウォーカンドを設立。
1. Instagram広告とは?できることを知る
Instagram広告とは、Instagram上のフィードやストーリーズなどに配信できる広告のことです。管理は「Meta広告マネージャ」というMeta公式のツールに一元化されており、1つの広告マネージャからInstagramだけでなくFacebookなど複数のサービスへまとめて広告を配信できます。
主なメリットは以下の3点です。
- ターゲティング精度が高い:年齢・性別・興味関心・行動履歴など、詳細な条件でユーザーを絞り込める
- 視覚的に訴求できる:写真や動画を使い、直感的に商品やサービスの魅力を伝えられる
- 少額から配信できる:1日数百円程度の予算からでも広告配信を始められる
Instagram広告の費用については下記で解説しています。合わせて読むことで理解が深まるのでぜひお読みください。
2. 「広告の種類」の説明がサイトによって違って見える理由
いろいろな記事を読み比べると、「Instagram広告の種類」として紹介されているものの中に、「画像広告」のようなクリエイティブの見た目を指す言葉と、「ストーリーズ広告」のような表示される場所を指す言葉、「リード獲得広告」のような広告の狙いを指す言葉が、区別なく並んでいることがあります。これが「数え方がバラバラに見える」最大の原因です。
実際には、Instagram広告は次の3つの異なる軸の組み合わせでできています。
- 配信面(プレースメント):広告が表示される「場所」(フィード、ストーリーズ、リールなど)
- フォーマット:広告の「見た目・形式」(画像、動画、カルーセルなど)
- 目的(キャンペーンの目的):広告を配信して達成したい「狙い」(認知度、トラフィック、売上など)
「リード獲得広告」や「ショッピング広告」は、実は独立した広告の種類ではなく、「目的」で特定の狙いを選んだときに使う仕組みです。例えば「リード獲得広告」は、目的で「リード」を選んだ場合の広告のことで、フォーマット自体は画像でも動画でも選べます。
この3つの軸を意識しながら、順番に見ていきましょう。
3. 配信面:Instagram広告がどこに表示されるか
配信面とは、広告が実際に表示される場所のことです。Instagramでは主に4つの配信面があります。
| 配信面 | 特徴 |
|---|---|
| フィード | アプリを開いて最初に目にする場所。一般の投稿に混ざって表示されるため、広告らしさを抑えやすい |
| ストーリーズ | 他のユーザーのストーリーズを見ている合間に全画面で表示される。没入感が高く、CTAボタンのタップ率も高くなりやすい |
| リール | おすすめのリール動画が連続再生される合間に挿入される。動画を使い、視覚・聴覚に訴えられる |
| 発見タブ | 検索結果やおすすめ投稿の一覧に表示される。能動的に情報を探しているユーザーに届きやすく、新規層への認知に向く |
配信面は1つに絞る必要はなく、複数を組み合わせて配信するのが一般的です。
4. フォーマット:広告の見た目の種類
フォーマットとは、広告クリエイティブの形式のことです。Meta公式のビジネスヘルプセンターでも紹介されている、代表的なフォーマットは以下の通りです。
| フォーマット | 特徴 |
|---|---|
| 画像広告 | 1枚の静止画を使う、最も基本的なフォーマット。制作コストを抑えやすい |
| 動画広告 | 自動再生される動画を使う。最初の数秒でユーザーの興味を引けるかがポイント |
| カルーセル広告 | 最大10枚の画像・動画をスワイプ形式で表示でき、それぞれに別のリンクを設定できる |
| コレクション広告 | メイン画像・動画の下に複数の商品をカタログ形式で表示する。主にフィードとストーリーズを中心に配信され、対応する配置は変更される場合がある |
| スライドショー広告 | 複数の画像をつなげて動画のように見せる形式。動画制作の手間を抑えたい場合に使う |
入稿時の目安(サイズ・仕様)
実際に広告を作る段階では、フォーマットごとに推奨サイズが異なります。細かな数値は変更されることがあるため、出稿直前に必ずMeta広告マネージャ内の最新のガイドラインを確認してください。目安としては、正方形(1:1)またはやや縦長(4:5)の比率が、フィード・ストーリーズどちらでも扱いやすいとされています。動画は最初の3秒程度で内容が伝わるよう、テキストなしでも意味が分かる作りが推奨されます。
5. 目的:Meta広告マネージャで選ぶ6つのキャンペーン目的
Instagram広告を配信する際、Meta広告マネージャで最初に選ぶのが「キャンペーンの目的」です。2026年時点で、目的は次の6つに整理されています。
| 目的 | 狙い | 主な活用シーン |
|---|---|---|
| 認知度 | できるだけ多くの人に広告を見てもらう | 新商品やブランドを知ってもらいたいとき |
| トラフィック | 自社サイトやアプリストアへのアクセスを増やす | サイト来訪・資料請求ページへの誘導 |
| エンゲージメント | いいね・コメント・シェアなど、投稿への反応を増やす | SNS上での話題化、ファン層の形成 |
| リード | 見込み顧客の連絡先情報(メールアドレス等)を獲得する | 資料請求、会員登録、来店予約の獲得 |
| アプリの宣伝 | アプリのインストールや、インストール後の利用を促す | アプリ事業者のダウンロード促進 |
| 売上 | 商品の購入やオンラインでの申し込みを増やす | ECサイトでの購入促進、通販の申し込み獲得 |
「リード獲得広告」や「ショッピング広告」という呼び方は、この「目的」の選び方と、商品タグなどの機能を組み合わせた運用パターンを指しているものだと理解しておくと、他の記事を読んだときにも混乱しにくくなります。
6. 目的別に見る、広告の組み合わせ例
3つの軸(配信面・フォーマット・目的)が実際にどう組み合わさるのか、目的ごとに一般的な活用イメージを紹介します。
認知度を広げたい場合
まだ商品やブランドを知らない人に向けては、フィードやリールで動画広告を配信し、幅広い層に接触することを重視する使い方が向いています。CTAボタンはあえて設定しない、または「詳しくはこちら」程度にとどめ、購入や登録を急がせずブランドの世界観を伝えることを優先するのが一般的です。
サイトへのアクセスを増やしたい場合
ある程度商品を知っている層に対して、外部サイトや特設ページへの誘導を狙う場合は、ストーリーズや発見タブでの配信が向いています。「詳しくはこちら」「今すぐチェック」といったCTAを明確に設定し、広告内で完結させず、次のページへの遷移を促す構成にします。
問い合わせや資料請求を増やしたい場合
見込み客の連絡先を獲得したい場合は、Instagram内で完結する「インスタントフォーム」を使う方法が一般的です。外部サイトを用意する必要がなく、ユーザーはInstagramに登録済みの情報が自動入力されるため、フォーム入力の手間が少なく、離脱を防ぎやすいという特徴があります。
購入や申し込みを増やしたい場合
すでに興味を持っている層に対して、具体的な購入・申し込みを促したい場合は、カルーセル広告やコレクション広告で商品を具体的に見せ、「今すぐ購入」「申し込む」といった明確なCTAを設定するのが一般的です。期間限定の割引やキャンペーンを明記することで、後回しにさせず今すぐ行動してもらう工夫も有効です。
目的は理解できたけれど、自社の場合はどれを選べばいいか分からない、という方へ ここまでの3つの軸を理解しても、実際に自社の商材でどう組み合わせるべきかは、業種や商材によって最適解が変わります。Walkandでは、目的設定から配信面・フォーマットの選定まで、初回の広告設計のご相談も承っています。「まず方向性だけ壁打ちしたい」という段階でも歓迎です。
7. 費用の仕組み(課金形態)
Instagram広告の費用は、あらかじめ決まった料金表があるわけではなく、広告主同士のオークション形式で決まります。予算は自由に設定でき、主な課金形態は以下の4つです。
| 課金形態 | 費用が発生するタイミング |
|---|---|
| CPM(インプレッション課金) | 広告が1,000回表示されるごとに課金 |
| CPC(クリック課金) | 広告がクリックされるごとに課金 |
| CPV(動画視聴課金) | 動画広告が一定時間再生されるごとに課金 |
| CPI(アプリインストール課金) | アプリがインストールされるごとに課金 |
課金形態は、5章で選んだ「目的」に応じて最適なものが自動的に提案されるため、初めのうちは推奨設定のまま配信して問題ありません。
Instagram広告の費用については下記の記事で解説しています。
8. まとめ:まず自社の「目的」を1つ決めることから
Instagram広告は、「配信面」「フォーマット」「目的」という3つの軸の組み合わせでできています。この整理さえ頭に入れておけば、どのサイトを読んでも情報が混乱することはなくなるはずです。
次のアクションとして、まずは自社が今どの「目的」(認知度・トラフィック・リード・売上など)を達成したいのかを1つ決めてみてください。目的さえ決まれば、それに合う配信面・フォーマットの組み合わせは自然と絞り込まれていきます。
もし「目的は分かったが、実際の設定や予算感まで一人で決めるのは不安」という場合は、無理に自己流で進める必要はありません。Walkandでは、Instagram広告の設計から運用改善まで伴走支援しています。出稿前の段階でのご相談も歓迎です。
広告運用の成果にお悩みですか?
ウォーカンドでは戦略設計から運用・改善まで一気通貫で支援しています。
9. よくある質問
Instagram広告の種類は結局いくつあるのですか?
「配信面」「フォーマット」「目的」という3つの軸をそれぞれ数えると、記事によって合計の数え方が変わって見えます。軸を分けて理解しておけば、数そのものを覚える必要はありません。
フォーマットは配信面ごとに自由に選べますか?
基本的には組み合わせられますが、一部制限があります。例えばコレクション広告は主にフィードとストーリーズを中心に配信されます。
目的はどうやって決めればいいですか?
自社が今欲しい成果(知ってもらいたいのか、来店・購入してほしいのか等)から逆算して選びます。目的によって最適化されるユーザー層が変わるため、複数の目的を同時に狙うのではなく、1つに絞ることが推奨されています。
Instagramアカウントがなくても広告は出せますか?
Meta広告マネージャを使えば、Instagramアカウントがなくても配信は可能です。ただし、広告からプロフィールへの遷移などの効果を活かすには、アカウントを運用しておくことが推奨されます。











