この記事の要点
- 動画の尺は「最大60秒」ではなく、公式仕様では非Spark Adsで最大10分まで対応しています(推奨は9〜15秒)
- 静止画(単体画像)広告は、実はTikTok本体では基本的に配信できず、カルーセル広告かPangle等の拡張面でのみ使えます
- カルーセル広告には音楽の設定が必須で、2秒以上・mp3等の対応形式があります
- 広告文には文字数制限があり、絵文字・誇大表現・最上級表現は禁止されています
- 入稿前チェックリストで大半の審査落ちは防げます(最新情報は必ず公式ヘルプで確認を)
TikTok広告を入稿しようとして、審査落ちやエラーで時間を溶かしていませんか。「規定は満たしたはずなのに通らない」という声は、運用の現場でよく聞きます。
この記事では、TikTok公式ヘルプの最新情報(2026年6月更新)にもとづいて、動画・静止画・テキストの入稿規定を整理し、そのまま入稿前チェックに使える形でまとめました。
麻生 諒也株式会社ウォーカンド 代表取締役
学生時代よりSEO・SNS事業を立ち上げ、個人事業主としてマーケティング領域に従事。個人と並行し、新卒でWEB広告代理店に入社。ブランド領域の広告プランナーとして、提案から運用まで一気通貫で担当する。同領域にて準MVP、MVPを受賞し、独立。2025年、株式会社ウォーカンドを設立。
1. TikTok広告の入稿規定とは?押さえるべき3つの領域
TikTok広告の入稿規定は、主に「動画・画像などの素材規格」「広告文などのテキスト規格」「コンテンツポリシー」の3領域に分かれます。このいずれか1つでも満たさないと、入稿や審査を通過できません。
多くの担当者が素材のサイズや尺ばかりを気にしますが、実際にはテキストの表現やLP(ランディングページ)の内容で落ちるケースも多いです。
1.1 入稿規定を守らないとどうなる?
規定違反の広告は審査でリジェクトされ、配信できません。配信後に違反が発覚した場合は、配信停止やアカウント制限のリスクもあります。審査には通常24時間程度かかるため、修正して再申請するたびに時間がかさみます。
キャンペーン開始日から逆算し、余裕をもって入稿するのが実務の鉄則です。
1.2 「必須要件」と「推奨仕様」の違い
入稿には、最低限クリアすべき「必須要件」と、成果を高めるための「推奨仕様」があります。この2つを区別して理解することが重要です。
たとえば動画は9:16の縦型が推奨仕様ですが、横型16:9や正方形1:1でも入稿自体は可能です。「通すための最低ライン」と「成果を出す推奨ライン」は別物、と覚えておいてください。
2. 動画広告の入稿規定【2026年最新】
2.1 動画の尺は「60秒まで」ではない、最新の正しい数値
正直にお伝えすると、Web上には「動画の尺は5〜60秒」という情報が広く出回っていますが、TikTok公式ヘルプ「TikTokオークションインフィード広告」(2026年6月更新)を確認したところ、これは現在の仕様と異なっていました。
- Spark Ads以外(新規アップロード素材):最大10分
- Spark Ads(既存投稿の広告化):長さの制限なし
ただし「入稿できる上限」と「成果を出しやすい長さ」は別の話です。TikTok公式の推奨としては、フックをテストする短尺なら9〜15秒が目安とされています。長く入稿できるからといって長く作ればよいわけではなく、テンポよく短くまとめたほうが視聴維持率は高くなりやすい点は変わりません。
2.2 アスペクト比・解像度・ファイル形式・容量・ビットレート
動画の主要規格は次の通りです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| アスペクト比(縦・推奨) | 9:16/540×960px以上 |
| アスペクト比(横) | 16:9/960×540px以上 |
| アスペクト比(正方形) | 1:1/640×640px以上 |
| ファイル形式 | .mp4 / .mov / .mpeg / .3gp / .avi |
| ファイルサイズ | 500MB以下 |
| ビットレート | 516kbps以上 |
- アスペクト比:縦9:16(推奨、540×960px以上)/横16:9(960×540px以上)/正方形1:1(640×640px以上)
- ファイル形式:.mp4、.mov、.mpeg、.3gp、.avi
- ファイルサイズ:500MB以下
- ビットレート:516kbps以上
数値は目安であり、フォーマットや広告目的によって変わる場合があります。特に解像度は低いと「低画質」でリジェクトされやすいので、可能な限り高い解像度を狙ってください。
自社の素材が最新の規定に沿っているか、まず現状のクリエイティブを一緒に確認したい方はお気軽にご相談ください。
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3. 静止画広告の入稿規定を正しく理解する
FAQで最も需要の高い質問が「静止画の入稿規定」でした。ここは構造から理解しておくと、規格を探す手間が減ります。
3.1 TikTok本体では、単体の静止画広告は基本的に配信できない
正直にお伝えすると、TikTok本体(アプリ内のフィード)では、1枚の静止画だけを使った広告は基本的に配信できません。 静止画を使う広告フォーマットは、次の2パターンに分かれます。
- カルーセル広告:複数枚の画像を使う広告フォーマットで、TikTok本体でも配信できます
- 単体の静止画広告:TikTokの拡張ネットワーク面であるPangle・BuzzVideo向けに限られます
「静止画で広告を出したい」と考えている場合、まず自社が狙う配信面がTikTok本体なのか拡張面なのかを確認することが出発点になります。
3.2 カルーセル広告の画像・音楽仕様
カルーセル広告は、複数の画像を順番に表示し、ユーザーがスワイプして閲覧する形式です。利用できる画像は最大35枚とされています。
見落とされやすいのが音楽の必須要件です。TikTok公式ヘルプによると、カルーセル広告には音楽の設定が必須で、次の仕様があります。
- 長さ:2秒以上(ループ再生されます)
- 対応形式:.mp3、.mp4、.m4a、.flac
- アップロードする場合のファイルサイズ上限:10MB
音楽なしでは入稿できない点は、意外と見落とされがちなので注意してください。
3.3 Pangle・BuzzVideo面向けの単体画像仕様
TikTok本体以外の拡張ネットワーク面では、単体の静止画広告を配信できます。画像形式はjpg/pngが基本で、解像度やファイルサイズの推奨値は配信面ごとに異なります。正確な最新の数値は、入稿時に広告マネージャーの画面で表示される要件を確認するのが確実です。
静止画とカルーセル、どちらの形式が自社の商材に合うか判断に迷う場合はお気軽にお問い合わせください。
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4. 広告文・テキストの入稿規定(文字数・禁止表現)
広告文には文字数制限があり、絵文字・連続する特殊記号・過度な句読点・誇大表現などが禁止されています。文字数は全角と半角でカウントが異なる場合があるため、実際の入稿画面のカウンターで確認するのが確実です。
使用できない表現の代表例は次の通りです。
「No.1」などを使う場合は、第三者調査などの客観的根拠と出典を明示できることが前提になります。根拠がないなら使わない、が安全策です。
5. 広告フォーマット別の入稿規定の違い
インフィード広告・TopView・スパークアッズなど、フォーマットごとに素材規格や審査基準が異なります。
5.1 インフィード広告(In-Feed Ads)の規定
インフィード広告は、おすすめフィードに自然に表示される最も汎用的なフォーマットです。日常運用の中心となるため、まずここの規格を押さえましょう。テストしやすく素材の差し替えも柔軟なため、A/Bテストの起点にも向いています。
5.2 TopView・ブランドテイクオーバーの規定
TopViewやブランドテイクオーバーは、アプリ起動直後に表示される予約型の純広告です。尺の上限やファイル規定が通常のインフィードと異なり、審査も厳格です。出稿には最低出稿金額や事前調整が必要な場合が多く、代理店やTikTok側との連携が前提になります。
TikTok広告全体の費用感を先に把握しておきたい方は、TikTok広告の費用相場もあわせてご覧ください。
5.3 スパークアッズ(既存投稿の広告化)の注意点
スパークアッズは、既存のオーガニック投稿をそのまま広告として配信する形式です。
仕組みの詳細や通常広告との違いは、TikTok Spark Adsとは?で解説しています。
前述の通り動画の長さ制限はありませんが、投稿時に使った音源や素材の権利、商用利用の可否に特に注意が必要です。一般ユーザー向けの楽曲は商用利用が許可されていない場合があるため、商用ライセンスがクリアな音源を使うのが安全です。
6. 広告がリジェクトされる原因と対処法
リジェクトの主因は「素材規格の不適合」「コンテンツポリシー違反」「テキストの禁止表現」の3つです。
よくあるリジェクト理由は、低画質・黒帯や余白の多用・誇大表現・LP不備・音声品質の5つです。特にLP不備は素材が完璧でも落ちる典型なので、広告文と遷移先の整合を必ず確認してください。
リジェクトされたら、まず管理画面に表示される理由を確認し、該当箇所を修正して再提出します。誤審だと思う場合は、異議申し立て(アピール)を送ることも可能です。
7. 入稿前チェックリストと失敗しない準備
入稿前に素材規格・テキスト・LP・ポリシー適合を事前チェックすれば、大半のリジェクトは防げます。
この項目を習慣化するだけで、審査落ちによる手戻りは大きく減ります。
まとめ:最新の入稿規定を守り効率的に広告配信を始めよう
要点を整理します。
- 動画の尺は「60秒まで」ではなく、非Spark Adsで最大10分、Spark Adsは制限なし(推奨は9〜15秒)
- 単体の静止画広告はTikTok本体では基本配信できず、カルーセル広告かPangle等の拡張面でのみ使える
- カルーセル広告には音楽の設定が必須
- リジェクトは規格ミスとポリシー違反の2系統、原因を切り分けて対処する
- 入稿前のチェックで手戻りの大半は防げる
規定は随時更新されます。実際の入稿時はTikTok for Business公式ヘルプで最新情報を必ず確認してください。
規格を満たすクリエイティブができたら、次は届ける相手の設計です。TikTok広告のターゲティング完全ガイドもあわせてご確認ください。
とはいえ、フォーマットごとの違いや最新の仕様変更を毎回自分で追いかけるのは負担が大きいのも事実です。クリエイティブ制作や運用まで含めて相談したい方は、以下からお気軽にご連絡ください。
マーケティングの課題、抱えていませんか?ウォーカンドでは戦略設計から実行・改善まで一気通貫で支援しています。
広告運用の成果にお悩みですか?
ウォーカンドでは戦略設計から運用・改善まで一気通貫で支援しています。
よくある質問
TikTok広告の静止画の入稿規定は?
TikTok本体(アプリ内フィード)では、1枚の静止画だけを使った単体広告は基本的に配信できません。静止画を使うなら、複数画像を使うカルーセル広告(TikTok本体でも配信可)か、Pangle・BuzzVideoなどの拡張ネットワーク面向けの単体画像広告のいずれかになります。
TikTok広告の入稿規定のビットレートは?
公式仕様では516kbps以上とされています。低ビットレートの動画は画質が粗くなりやすく、審査で「低画質」を理由にリジェクトされる原因にもなるため、可能な限り高いビットレートを維持してください。
TikTok広告の動画は横型でも入稿できる?
横型16:9でも入稿は可能です。ただし推奨は9:16の縦型で、フルスクリーンの縦型のほうが視聴維持率やクリック率で有利になりやすいです。横型は上下に黒帯が出て非推奨扱いになる場合があります。
入稿できる最大の動画尺は?
非Spark Adsの場合、公式仕様では最大10分まで対応しています。ただし推奨は9〜15秒で、短くテンポよくまとめたほうが成果につながりやすい傾向にあります。Spark Adsで既存投稿を広告化する場合は長さの制限がありません。
審査にはどれくらい時間がかかる?
通常は24時間以内が目安です。ただし申請が混雑する時期や、内容の確認が必要なケースでは延びることがあります。キャンペーン開始日から逆算し、余裕をもって入稿してください。
入稿規定はどこで最新情報を確認できる?
TikTok for Businessの公式ヘルプセンターで確認するのが最も確実です。規定は更新されるため、この記事の数値も参考にしつつ、実際の入稿時は公式の最新情報と入稿画面の表示を優先してください。













