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X広告の種類とは?予約型・運用型の違いと、今使えるフォーマット一覧

この記事の要点

  • X広告の種類は「予約型(大規模・買い切り)」と「運用型(少額・自分で設定)」の2つに大きく分かれる
  • 出稿には認証バッジ(Xプレミアムまたは認証済み組織)の取得が前提条件
  • フォロワー獲得広告・モーメント広告・Xオーディエンスプラットフォームはすでに提供終了
  • コレクション広告とカルーセル広告のマルチリンク機能は、2026年4月以降、広告マネージャーから選択できなくなっている
  • 中小企業が実際に選べるのは、運用型のプロモ広告(テキスト・画像・動画・カルーセル)が中心

X広告の種類を調べようとすると、記事によって「6種類」「7種類」とバラバラな数字が出てきたり、すでに廃止されたはずの広告が現役として紹介されていたりして、何が正しいのか分かりにくい状態になっています。理由はシンプルで、X広告のフォーマットはここ数年、そして2026年に入ってからも変更が続いているためです。この記事では、まず「予約型」と「運用型」という2つの軸で全体像を整理したうえで、直近の廃止・仕様変更を反映した「今使える種類」を、公式情報をもとに解説します。

この記事の監修者
麻生 諒也

麻生 諒也株式会社ウォーカンド 代表取締役

学生時代よりSEO・SNS事業を立ち上げ、個人事業主としてマーケティング領域に従事。個人と並行し、新卒でWEB広告代理店に入社。ブランド領域の広告プランナーとして、提案から運用まで一気通貫で担当する。同領域にて準MVP、MVPを受賞し、独立。2025年、株式会社ウォーカンドを設立。

1. X広告の種類は「予約型」と「運用型」の2つに分かれる

X広告の種類を理解するうえで最初に押さえるべきは、フォーマットの名前を覚えることではなく、「予約型」か「運用型」かという区分です。この軸を先に理解しておくと、以降どんなフォーマットが出てきても「自社で使えるかどうか」がすぐに判断できるようになります。

1.1 予約型とは

予約型は、Xの中でも特に目立つ広告枠を、期間と料金を決めてあらかじめ買い切る方式です。タイムラインの最上部や「話題を検索」タブの最上部といった一等地を独占して掲載でき、大規模な認知拡大に向いています。ただし出稿には数百万円〜数千万円規模の予算が必要になることが一般的で、配信開始後の予算変更やクリエイティブの差し替えも基本的にできません。営業担当への相談が前提になるため、中小企業が単独で気軽に検討する種類ではありません。

1.2 運用型とは

運用型は、自分で予算・ターゲティング・クリエイティブを設定し、リアルタイムのオークション形式で配信する方式です。数千円〜数万円という少額から始められ、配信中でも予算やクリエイティブをいつでも調整できます。中小企業やスタートアップがまず検討すべきなのは、基本的にこちらの運用型です。

この章で押さえておきたいのは、「フォーマットの名前」よりも先に「予約型か運用型か」を確認する習慣です。次章以降で個別の種類を見ていく際も、この軸をベースに整理していきます。

2. 出稿の前提条件:認証バッジがなければX広告は配信できない

種類の話に入る前に、見落とされがちな前提条件を確認しておきます。X広告を配信するには、2023年4月以降、アカウントに認証バッジ(Xプレミアムまたは認証済み組織)が付与されていることが必須になっています。

広告の作成自体はクレジットカードを登録すれば可能ですが、バッジが付与されるまでは審査を通過しても配信が始まりません。個人・中小企業であればXプレミアムの有料プランへの加入、法人としての体裁を整えたい場合は認証済み組織(Verified Organization)への申請が主な選択肢になります。バッジの審査には数日かかる場合もあるため、出稿を検討し始めた段階でアカウントの認証状況を確認しておくことをおすすめします。

なお、プロフィール情報(表示名やアイコンなど)を変更すると再審査が行われ、その間バッジが一時的に非表示となり広告配信が止まることがあります。出稿期間中の変更には注意が必要です。

認証バッジの取得状況や、自社アカウントが広告出稿の条件を満たしているか不安な場合は、事前の確認だけでもお気軽にご相談ください。

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3. 【要注意】すでに廃止されているX広告の種類

X広告フォーマット早見表|今使えるか一目で確認

2026年9月時点の情報をもとに整理。区分は「運用型(自分で設定)」「予約型(要問い合わせ)」の2種類です。

フォーマット 区分 現在の状態 備考
テキスト広告 運用型 利用可 制作コスト不要、既存投稿もそのまま出稿可
画像広告 運用型 利用可 汎用性が高く、多くの目的に対応
動画広告 運用型 利用可 15秒前後の短尺が推奨
カルーセル広告 運用型 一部制限あり 2026年4月〜、リンク・見出しは投稿全体で共通化
投票/カンバセーションボタン 運用型 利用可 画像・動画広告に追加できる機能
ダイナミック商品広告(DPA) 運用型 利用可 Xピクセル・商品カタログの事前設定が前提
Amplifyオーディエンス 運用型 利用可 動画プレロール広告、条件により利用可
テイクオーバー系 予約型 要問い合わせ 1日あたり数百万〜数千万円規模
ブランド機能 予約型 要問い合わせ ハッシュタグ連動の演出機能
Amplifyスポンサーシップ 予約型 要問い合わせ 特定パートナーとのタイアップ配信
Xライブ 予約型 要問い合わせ リアルタイム配信、専用の配信環境が前提
フォロワー獲得広告 - 廃止済み 2023年8月11日に提供終了
モーメント広告/Xオーディエンスプラットフォーム - 廃止済み モーメント機能の廃止に伴い終了
コレクション広告 - 廃止済み 2026年4月以降、広告マネージャーで選択不可に

X広告は仕様変更のペースが速く、以前は紹介されていたのに今は選べなくなっている種類がいくつもあります。ここを知らずに古い記事を参考にしてしまうと、存在しない広告を検討して時間を無駄にすることになるため、最初に確認しておきます。

3.1 フォロワー獲得広告(2023年8月に提供終了)

かつて「プロモアカウント」とも呼ばれ、フォロワー数を伸ばしたいアカウントに人気だった広告メニューです。2023年8月11日(米国時間)をもって提供が終了しており、現在は広告目的の選択肢からも「フォロワー数」の項目自体が消えています。フォロワー獲得を狙う場合は、エンゲージメントの高い投稿を軸にしたオーガニック施策や、他フォーマットとの組み合わせで代替する必要があります。

3.2 モーメント広告・Xオーディエンスプラットフォーム

複数の投稿をまとめて表示できた「モーメント広告」は、X自体の「モーメント」機能が廃止されたことに伴い利用できなくなりました。また、X広告を外部のアプリやサイトにも配信できた「Xオーディエンスプラットフォーム(TAP)」も、現在は提供が終了しています。この2つは今でも一部の解説記事で現役の種類として紹介されていることがあるため、参考にする情報の更新日には注意してください。

3.3 コレクション広告・カルーセル広告のマルチリンク機能(2026年4月〜)

比較的新しい変更として、2026年4月以降、コレクション広告(1つのメイン画像と複数の商品画像を組み合わせる形式)と、カルーセル広告の「画像ごとに異なるリンク・見出しを設定できる」マルチリンク・マルチヘッドライン機能が、広告マネージャー上で選択できなくなっています。これはX社が認定代理店向けに実施した定例会で共有された内容で、複数商品を扱うEC事業者や、投稿参加型キャンペーンを実施していた企業にとっては影響の大きい変更です。カルーセル広告自体は現在も利用できますが、リンク先や見出しは投稿全体で共通のものになる点に注意してください。

X広告:主な廃止・仕様変更タイムライン

2023年4月
認証バッジが出稿の必須条件に
Xプレミアムまたは認証済み組織への加入がないと、広告が配信できなくなった
2023年8月11日
フォロワー獲得広告が提供終了
「フォロワー数」を目的とした出稿ができなくなった
時期未公表
モーメント広告・Xオーディエンスプラットフォームが終了
Xの「モーメント」機能自体の廃止に伴い利用不可に
2026年4月
コレクション広告・カルーセルのマルチリンク機能が終了
広告マネージャー上で選択できなくなった、最も新しい変更

4. 運用型:中小企業が実際に選べるX広告の種類

ここからは、実際に自分で設定・出稿できる運用型の種類を見ていきます。予算に応じて手軽に試せるものが中心です。

4.1 プロモ広告(テキスト・画像・動画・カルーセル)

プロモ広告は運用型の基本形で、通常のポストと同じ見た目でタイムラインや検索結果に表示されます。

  • テキスト広告:クリエイティブ不要で、既存のオーガニック投稿をそのまま広告として配信できます。制作コストをかけられない段階での検証に向いています。
  • 画像広告:1枚の画像で訴求する最も汎用性の高い形式です。単体表示のほか、アプリボタンやウェブサイトボタン、投票、カンバセーションボタンを組み合わせた派生形もあります。
  • 動画広告:ストーリー性のある訴求や、静止画では伝えきれない情報を届けたい場合に向いています。15秒前後の短尺が推奨されています。
  • カルーセル広告:最大6枚の画像・動画をスワイプ表示できる形式です。複数商品の紹介に向いていますが、前述の通り、現在はリンク先・見出しが投稿全体で共通になる点に注意してください。

4.2 カスタム機能(投票・カンバセーションボタン)

画像広告・動画広告に追加できる機能です。投票はユーザーが気軽に参加できる形式で、カンバセーションボタンは指定のハッシュタグ付きで投稿を促すことができ、拡散を狙った施策と相性が良い機能です。

4.3 ダイナミック商品広告(DPA)

ECサイトなど、複数商品を扱う事業者向けの機能です。サイト内での閲覧・カート追加・購入といった行動データをもとに、ユーザーごとに最適な商品を自動で表示します。利用にはXピクセルまたはコンバージョンAPIの実装と、商品カタログの事前設定が前提になるため、他のフォーマットに比べて準備の工数がかかります。

コンバージョンAPIとは?Meta・Google広告での仕組みと導入方法を解説

どのフォーマットから着手すべきか、自社の商材や予算に照らして判断がつかない場合は、目的整理からご相談ください。

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5. 予約型:大規模プロモーション向けの種類(参考情報)

予約型は多くの中小企業にとって現実的な選択肢ではありませんが、全体像として押さえておくと「自社には縁がない種類」を判断しやすくなります。

5.1 テイクオーバー系

タイムラインテイクオーバー(1日の最初に表示される広告枠を独占)、スポットライトテイクオーバー(「話題を検索」タブ最上部を独占)などがあり、いずれも1日単位で数百万円〜数千万円規模の予算が必要とされています。新商品の大規模発売など、短期間で圧倒的な認知を獲得したい場面向けの選択肢です。

5.2 ブランド機能・Amplify・Xライブ

ハッシュタグに独自の絵文字を表示する「ブランド絵文字」や、特定のパブリッシャーと提携して動画広告を配信する「Amplifyスポンサーシップ」、リアルタイム配信ができる「Xライブ」も、基本的には営業担当を通じた相談が前提となる機能です(Amplifyには運用型で使える「Amplifyオーディエンス」もあります)。

6. 中小企業がX広告の種類を選ぶときの判断基準

ここまでの内容を踏まえると、選び方は次の順序で整理できます。

  1. 認証バッジ(Xプレミアムまたは認証済み組織)を取得済みか確認する
  2. 予算規模が数千円〜数万円であれば、まず運用型のプロモ広告から検討する
  3. クリエイティブ制作に工数をかけられない場合は、テキスト広告や既存投稿のブーストから始める
  4. 複数商品を扱うECであれば、カルーセル広告またはダイナミック商品広告を検討する
  5. 予約型(テイクオーバー等)は、数百万円単位の予算が確保できる大規模施策のときのみ検討する

中小企業のX広告 選び方フロー

1
認証バッジ(Xプレミアム/認証済み組織)を取得済みか確認する
↓
2
予算が数千円〜数万円規模か確認する →「はい」なら運用型へ
↓
クリエイティブ制作に工数を割けない
→ テキスト広告から検証
複数商品を扱うECサイトである
→ カルーセル広告 or DPA を検討
ブランドの世界観を伝えたい
→ 動画広告を検討
↓
!
数百万円規模の予約型(テイクオーバー等)は、大規模施策の予算がある場合のみ検討

自社だけで判断がつきにくい場合は、フォーマットの組み合わせや検証の順番を相談できる相手がいると安心です。

少額から始める場合の広告選定や、検証設計の進め方について、walkandへお気軽にご相談ください。

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7. まとめ:まず「予約型・運用型」で絞り込み、廃止情報に注意する

X広告の種類は数が多く見えますが、まず「予約型か運用型か」で絞り込むだけで、検討すべき範囲は大きく狭まります。中小企業であれば、運用型のプロモ広告(テキスト・画像・動画・カルーセル)を軸に検討するのが現実的です。

あわせて、フォロワー獲得広告・モーメント広告・Xオーディエンスプラットフォームはすでに廃止済みであること、そして2026年4月以降はコレクション広告とカルーセルのマルチリンク機能が使えなくなっていることも押さえておいてください。情報の更新日が古い記事を参考にすると、存在しない広告を検討してしまう可能性があります。

自社にとってどの組み合わせが最適か迷った場合は、目的整理から実行まで一緒に考えられる相談先を持っておくと安心です。

X広告の種類選びから出稿後の改善まで、walkandが貴社の一員として並走します。まずは無料相談からお気軽にどうぞ。

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8. よくある質問

X広告のターゲティングにはどんな種類がありますか?

ターゲティングはフォーマットとは別の軸で、年齢・性別・地域などのデモグラフィックターゲティングや、興味関心・キーワード・フォロワー類似などのオーディエンスターゲティングがあります。ターゲティングの種類については、別記事で詳しく解説予定です。

フォロワー獲得広告はもう使えないのですか?

2023年8月11日に提供が終了しており、現在は利用できません。フォロワーを増やしたい場合は、反応の良いオーガニック投稿を軸にした施策や、他の広告フォーマットとの組み合わせで代替する必要があります。

認証バッジがないとX広告は一切出せませんか?

出せません。広告の作成自体はクレジットカードの登録があれば進められますが、Xプレミアムまたは認証済み組織のバッジが付与されるまでは配信が開始されません。出稿を検討し始めた段階で、アカウントの認証状況を確認しておくことをおすすめします。

コレクション広告はもう作れませんか?

2026年4月以降、広告マネージャー上ではコレクション広告を選択する項目自体が表示されなくなっています。同時期にカルーセル広告のマルチリンク・マルチヘッドライン機能も利用できなくなりました。カルーセル広告自体は現在も利用できます。

予約型と運用型、どちらから検討すればよいですか?

予算が数千円〜数万円規模であれば、運用型から検討するのが現実的です。予約型は数百万円単位の予算が前提となるため、大規模なキャンペーンを計画している場合を除き、中小企業が最初に検討する選択肢としては現実的ではありません。