無料相談する

動画視聴キャンペーン(VVC)とは?入稿と運用のポイントを紹介

サービスやプロダクトの認知や興味関心、利用意向を高めていきたい、と考え始めたときに検討すべきがYouTube動画視聴キャンペーン(VVC)です。スキップ可能なインストリーム・インフィード・YouTubeショートといった複数フォーマットにまたがって、「継続視聴されやすい(≒興味関心を持ちやすい)」ユーザーへ配信を最適化してくれます。

一方で、動画視聴キャンペーン(VVC)は、出面ごとに視聴定義が異なったり、ショート面の秒数制限を知らずに入稿できなかった、視聴単価の最適化ができずショート面に寄ってしまうといった落とし穴もあります。この記事では、VVCの仕組みから各フォーマットの特性、実務で役立つ設定・運用のポイントまで体系的に解説します。

広告運用の成果にお悩みですか?
ウォーカンドでは戦略設計から運用・改善まで一気通貫で支援しています。

まずは無料で相談する
この記事の監修者
麻生 諒也

麻生 諒也株式会社ウォーカンド 代表取締役

学生時代よりSEO・SNS事業を立ち上げ、個人事業主としてマーケティング領域に従事。個人と並行し、新卒でWEB広告代理店に入社。ブランド領域の広告プランナーとして、提案から運用まで一気通貫で担当する。同領域にて準MVP、MVPを受賞し、独立。2025年、株式会社ウォーカンドを設立。

動画視聴キャンペーン(VVC)とは

動画視聴キャンペーン(VVC)は、YouTube上での「視聴回数」を最大化することを目的としたキャンペーンタイプです。

従来は、TrueViewインストリームやインフィードなど、広告フォーマットごとに個別のキャンペーンを作成する必要がありました。動画視聴キャンペーン(VVC)では、これらにYouTubeショート面を加えた複数フォーマットをひとつのキャンペーンに統合し、GoogleのAIが最も視聴されやすい配信面へ予算を自動で最適配分します。

なぜ、動画視聴キャンペーン(VVC)が選ばれるのか

YouTubeの視聴スタイルが多様化し、リビングのテレビで長尺動画を観る人もいれば、通勤電車でショート動画をスワイプし続ける人もいます。こうした視聴行動の分散に対し、接触(リーチ)機会最大化し、視聴数も最大化するには、手動でフォーマットと入札を調整するのは限界があります。

動画視聴キャンペーン(VVC)は、この複雑さをAIに任せることで、少ない運用工数で視聴効率を高めることができると考えています。

動画視聴キャンペーン(VVC)と従来の動画キャンペーンとの違い

動画視聴キャンペーン(VVC)と従来の動画キャンペーン(TrueViewインストリームやインフィード、動画リーチキャンペーン)との違いを紹介します。

TrueViewインストリームやインフィードとの違い

従来のキャンペーン(TrueViewインストリームやインフィード)では、フォーマットをひとつ選び、手動で入札単価を設定していました。

動画視聴キャンペーン(VVC)との最大の違いは「マルチフォーマット配信」と「自動入札」の2点です。目標視聴単価を設定するだけで、インストリーム・インフィード・ショートへの配分を自動で最適化します。

運用者にとっては、キャンペーン数を減らせるうえに、単一フォーマットでは届かなかった層にもリーチが広がるメリットがあります。

動画リーチキャンペーン(VRC)との違い

TrueViewインストリームやインフィード以上に、動画視聴キャンペーン(VVC)と混同されやすいのが、動画リーチキャンペーン(VRC)です。名前は似ていますが、目的と最適化対象はまったく異なります。

VVCは「視聴」を最適化するキャンペーンです。AIが「この人は動画を長く観てくれそうだ」と判断したユーザーに優先的に配信します。一方、VRCは「リーチ/CPM」を最適化するキャンペーンで、できるだけ多くのユニークユーザーに広告を表示することを目的としています。

つまり、「しっかり観てもらいたい」ならVVC、「とにかく多くの人の目に触れさせたい」ならVRCという使い分けが基本です。

動画視聴キャンペーン(VVC)はこんな方におすすめ

ブランド認知や商品理解の促進を目的とし、「とにかく動画をしっかり見てもらいたい」シーンに動画視聴キャンペーン(VVC)は最適です。

一方で、リーチを最大化したい場合は、「動画リーチキャンペーン(VRC)」、クリックやコンバージョンを直接狙う場合はデマンドジェネレーションのほうが適しています。

Googleデマンドジェネレーションとは?成長企業が今すぐ始めるべき理由と活用法

動画視聴キャンペーン(VVC)の3つのフォーマット

動画視聴キャンペーン(VVC)の配信先はスキップ可能なインストリーム、インフィード、YouTubeショートの3つ。それぞれ広告の見え方もユーザーの操作も異なるため、特性を把握しておくことが運用品質に直結します。

スキップ可能なインストリーム広告

YouTubeで思い浮かべる方も多い、動画再生ページを指します。

他の動画の前後または途中に再生されるフォーマットとなっており、5秒以上の動画入稿が必須です。動画視聴キャンペーン(VVC)では、再生開始から5秒が経過するとユーザーはスキップできるようになります。

インストリーム面(動画再生ページ)では、ユーザーは目的の動画コンテンツに集中して視聴している(専念視聴)状態にあります。この点はテレビの視聴態度に近く、広告に接触しても、その場ですぐにクリックなどのアクションを起こすとは限りません。視聴後に商品名を検索したり、後日サイトを訪問したりといった「遅延行動」につながりやすい面です。

だからこそ重要になるのが、スキップできない冒頭5秒間の設計です。この5秒でいかに興味関心を引き、継続視聴につなげ、ブランドや商品を記憶に残せるかが、その後の検索行動を生む鍵となります。

広告運用の成果にお悩みですか?
ウォーカンドでは戦略設計から運用・改善まで一気通貫で支援しています。

まずは無料で相談する

インフィード広告

インフィード広告は、YouTubeのホームフィードや検索結果、関連動画欄に、サムネイルとテキストの組み合わせで表示されるフォーマットです。ユーザーがサムネイルをクリックしてインストリーム(動画再生ページ)で視聴するか、フィード上で無音のまま自動再生される形で広告に接触します。

自らクリックして視聴するユーザーは関心度が高い傾向にあるため、「興味を持った人にじっくり観てもらう」ことに適した配信面です。

YouTubeショート広告

YouTubeショート面では、ユーザーが作成した動画と動画の間に縦型広告が差し込まれます。次の動画へスワイプするだけでいつでもスキップできるため、最初の1〜2秒で興味を掴めるかが勝負です。

ショート面に配信する動画は6秒〜60秒の制限があり、Googleの推奨尺は15秒です。TikTok広告と同様に、テンポよくメッセージを伝えるクリエイティブが効果を発揮します。

リーチの最大化に長けた配信面である一方、視聴単価は他の面と比べて高くなる傾向があるため、予算配分には注意が必要です。

動画視聴キャンペーン(VVC)の運用上の注意点

動画視聴キャンペーン(VVC)は、フォーマットごとに「視聴」の定義やレポートの仕様が異なるため、これらを正しく理解しないまま運用すると、成果の解釈を誤るリスクがあります。ここでは、運用担当者が押さえておくべき注意点を整理します。

フォーマットごとの視聴定義

インストリーム広告の視聴カウント

スキップ可能なインストリーム広告では、30秒以上の視聴(動画が30秒未満の場合は最後まで視聴)、または動画に対する操作(クリックなど)が行われた時点で「視聴」がカウントされます。

つまり、5秒でスキップされたケースは視聴にカウントされず、30秒未満の動画入稿であれば、CPV(視聴単価)=「視聴完了してくれた人」の単価として解釈できます。

インフィード広告の視聴カウント

インフィード広告の場合、ユーザーがサムネイルをクリックして動画の再生が開始された時点、あるいはインライン自動再生で10秒以上視聴(10秒未満の動画は最後まで)した時点で視聴がカウントされます。クリック型とインライン型で基準が異なるため、同じ「視聴」でも質にばらつきが出る可能性があることを理解しておく必要があります。

ショート広告の視聴カウント

YouTubeショート広告では、10秒以上視聴された場合、または動画が10秒未満であれば最後まで再生された場合に視聴としてカウントされます。

ショート面はスクロール一つでスキップされるため、視聴率はインストリームより低く出る傾向があります。CPVだけで各面のパフォーマンスを比較すると判断を誤るリスクがあるため、リーチ&フリークエンシーやクリック指標、コンバージョン指標とセットで評価するケースが多いです。

フォーマットごとのレポーティング

動画視聴キャンペーン(VVC)では、管理画面の「分類」機能を使うことで、インストリーム・インフィード・ショートのフォーマット別に視聴回数や視聴率、CPVなどの配信実績を確認できます。

ただし、注意点として、「フォーマット別×性年齢別」といったクロス集計は、Google広告の標準レポート上では対応していません。たとえば「ショート面での25〜34歳男性の視聴単価」を直接確認することはできないため、フォーマットごとの属性別パフォーマンスを把握したい場合は、あらかじめフォーマットごとに広告グループを分けて設計するなどの工夫が必要です。

動画視聴キャンペーン(VVC)の入稿手順とポイント

動画視聴キャンペーン(VVC)の入稿はシンプルですが、入稿素材の仕様を間違えるとショート面に配信されない、意図しないフォーマットだけに予算が偏るといったトラブルが起きます。基本の設定フローと注意点を押さえておきましょう。

キャンペーン作成の基本フロー

Google広告で「新しいキャンペーン」を選択し、目標は「ブランド認知度と比較検討」を指定します。広告の購入方法を「オークション」、認知度と比較検討の目標の選択を「動画再生回数」としてください。キャンペーンタイプは「動画」を選択。

あとは予算・入札戦略(目標視聴単価)・ターゲティング・クリエイティブを設定して入稿完了です。マルチフォーマットはデフォルトで有効になっているため、特定のフォーマットへの配信を避けたい等の理由がない限りは特別な追加設定は不要です。

推奨設定や視聴・認知効果を最大化する運用設計については、ぜひウォーカンドにご相談ください。動画広告の戦略設計からクリエイティブディレクション、配信後のレポーティングまで一貫してサポートいたします。

広告運用の成果にお悩みですか?
ウォーカンドでは戦略設計から運用・改善まで一気通貫で支援しています。

まずは無料で相談する

ターゲティング設定のポイント

動画視聴キャンペーン(VVC)では、オーディエンスターゲティング(興味関心・カスタムセグメント・リマーケティングなど)とコンテンツターゲティング(トピック・キーワード・プレースメント)の両方が使えます。

最適なターゲティング設計は、目的と予算によって異なります。

たとえば、新商品のローンチなどある程度の予算を確保でき、認知の最大化を狙うフェーズでは、ターゲティングを広めに設定してリーチを優先するのが効果的です。

一方、予算が限られており、獲得施策への繋ぎ込みを目的とする場合は、カスタムセグメント(特定キーワードを検索している人、興味持ちそうな人にターゲティングする方法)を活用してターゲットを絞り、準顕在層に集中配信するほうが費用対効果を高めやすくなります。

クリエイティブ設定のポイント

ショート面への配信を狙うなら、縦型(9:16)の動画を別途用意するのが理想です。

横型(16:9)動画もショート面に配信されることはありますが、上下に大きな余白が生まれ、没入感が損なわれます。そこで、簡易的な制作であれば、横型(16:9)の上下にロゴやサービス名などの帯バナーを付け、縦型(9:16)の動画を制作することをおすすめします。

なお、ショート面の仕様について、動画秒数は6秒〜60秒まで。推奨は15秒です。インストリーム面には30秒〜60秒の動画、ショート面には15秒の縦型動画という組み合わせで入稿すると、各面の特性を活かした配信が実現できます。

動画視聴キャンペーン(VVC)で成果を高める4つのテクニック

動画視聴キャンペーン(VVC)の特性を踏まえた、現場で使えるテクニックを紹介します。

冒頭2秒と5秒にフックを置くクリエイティブ設計

ショート面のスクロール離脱は一瞬で起きます。

最初の2秒で「何の話か」「自分に関係があるか」を伝えられるかが視聴率を左右します。ロゴアニメーションやゆっくりしたイントロは避け、商品のベネフィットや問いかけで開始するのが効果的。

インストリーム面でも5秒以内にブランド名を出す構成にすれば、スキップされてもブランド認知の蓄積が見込めます。

横型と縦型の動画を必ず両方入稿する

動画視聴キャンペーン(VVC)はマルチフォーマットに自動配分するため、横型しか入れていないとショート面での視聴体験が悪化し、結果的にインストリーム偏重の配信になります。

縦型動画を追加するだけでリーチを伸ばし、ショート面の視聴率ひいてはCPV(視聴単価)が改善した事例も珍しくありません。縦型動画制作の手間はかかりますが、先述した横型素材を元に縦型へリサイズして帯バナーを付けるだけでも効果は大きく変わります。

目標視聴単価を徐々に下げていく

動画視聴キャンペーン(VVC)の入札は目標視聴単価(Target CPV=tCPV)で制御します。

最初から低すぎる単価を設定すると配信ボリュームが出ず、学習が進みません。まずはやや高めの設定(目安として3円~5円)でスタートし、日ごとの入札単価調整で2円→1円と段階的に引き下げるアプローチがおすすめです。

YouTubeユーザーへの連携を忘れない

動画を視聴したユーザーは、ブランドに対する認知・理解が進んだ「見込み顧客」です。

動画視聴キャンペーン(VVC)で獲得した視聴者を、YouTubeユーザーリストに蓄積し、検索広告やデマンドジェネレーションキャンペーンでの再アプローチに活用する設計にしておくと、動画広告の投資が中長期の売上に結びつきやすくなります。

YouTube視聴者リストは、YouTubeチャンネルをリンクの上、管理画面の「オーディエンスマネージャー」から作成可能です。

まとめ

動画視聴キャンペーン(VVC)は、複数フォーマットへの配信をAIが自動最適化してくれる便利なキャンペーンタイプですが、フォーマットごとの視聴定義の違いやレポート仕様の制約など、仕組みを正しく理解したうえで設計・運用することが成果を分けるポイントです。

横型・縦型の動画を両方入稿する、冒頭2秒で興味を引く、フォーマット別の数値を定期的に確認する。こうした基本を押さえつつ、視聴者リストを次のアクション施策へ連携する設計まで組んでおくことで、視聴の「量」と「質」の両立が実現できます。

広告運用の成果にお悩みですか?
ウォーカンドでは戦略設計から運用・改善まで一気通貫で支援しています。

まずは無料で相談する